STUDIO POOL—BLOG

’16

Aug

9

ホゴケン GO / 保護犬ボーダーコリー #005

BCLP_15

【 ホゴケン GO 】シーズン1_05

「忍犬Lapu」

呼び名が決まってからのLapuはどんどん物覚えがよくなった。多少の失敗はありつつも成功した時は大袈裟に褒め、失敗した際には無言でさっさと片付けるという方法を繰り返しているうち、日に日にトイレシートで用を足す確率が増して行った。10日も経った頃にはシートでの成功率は100%に達した。座ることも待つことも徐々に出来るようになっている。犬は褒め伸ばしが顕著に現れる。叱ることで躾は遠回りをしてしまうというのを成犬でも証明でき、我々の自信にも繋がった。

そして互いの信用が育つ度合いと彼のリラックス度は比例しているのも同時に証明してくれた。その証明方法が様々なイタズラである。覚悟はしていたものの目に見える全ては彼の興味の対象であり、それは先住犬のおもちゃの破壊から始まり、与えたおもちゃも瞬時にボロボロ、ピアノ椅子の角がかじられ、スリッパが行方不明になり、リュックの中に顔を突っ込み細かなあれこれを取り出しては破壊行為におよんだ。それは忍犬よろしく密かに行われており、我々はすぐさま近くのホームセンターでコンテナボックスを複数購入し、これまで机上に出していた多くのモノを格納しなければならなかった。いつ何が壊されるかという心配よりも、誤飲による事故を未然に防ぐためである。

イタズラはストレスを軽減させれば少なくなるもの… 確かにそのはずである。そもそも運動量の多いこの犬種のストレスを溜め込ませない様 朝晩の割りと長めな散歩は不可欠である。が、やはり散歩は散歩であり彼のポテンシャルは走ることにあるはずだ。何とか思い切り走らせてやりたい…とネットでロング・リードを購入した。商品が届いた翌日、憧れていたボーダー・コリーの走りっぷりを見れるかと思うと目覚めからワクワクした。散歩中にチェックを入れておいた人気のない公園へ足早に向かった。まだセミも鳴き始めていない早朝であった。

(つづく)→#006

Lapu / ボーダーコリー / 動物たち

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