STUDIO POOL—BLOG

’16

Aug

10

ホゴケン GO / 保護犬ボーダーコリー #006

Lapu Run

【 ホゴケン GO 】シーズン1_06

「推定年齢は1歳半である」

メロスが走っていなかったのは中学生の研究により数年前に明るみになったが、Lapuは走った。ロングリードの範囲ではあったものの、態勢を低くし時にはジャンプらしき動きも見せながら朝露の残る草の上を駆け回った。保護される前後の生活状況は判らないので彼のダッシュが何日ぶりなのか、はたまた何ヶ月ぶりなのかは知る由もないがとにかくとても嬉しそうに走っては止まり、こちらへ駆け寄ってきたかと思うとまた遠くへ目をやり、耳を立て、架空の何かを追いかけるような仕草で走った走った。風を切って緑を駆ける姿は揺れる毛並みと共に牧羊犬ボーダー・コリーの本来の美しさと俊敏さをまとい、想像していた期待に充分に応えてくれたのだ。

牧羊犬であるボーダー・コリーは羊の群れを、牧夫の命令に従って猛スピードで追いかけ、回り込み、まとめ、移動させる。その際に決して噛んだり吠えたりはせず、目ヂカラだけで羊たちをコントロールすると聞いた。走り回ってきちんと仕事をこなし、褒められることにとても満足感と悦びを感じる犬種なのだ。もう随分以前になるがテレビで視た番組では北海道で活躍する彼らのそんな性質や仕事っぷりを紹介していた。牧夫のとても短く小さな号令を少しも聞き逃さず、羊を追い込む彼らの能力や従順な姿勢に感動した。いつか一緒に暮らしてみたい犬種ナンバーワンになった瞬間であった。

さてLapuは走るには走ったがその持続力や集中力はたった10分ほどであった。ひとしきり走った後は荒い息と共に長い舌を出したままその場へしゃがみこみ、普段の散歩よりもノソノソとした動きになった。歯の白さや状態から推定年齢は1歳半で、若い犬にしては余りにもスタミナがなくモチベーションも低いのではあるまいか? 先日検診してもらった際、関節や筋肉についても異常は認められなかったはずだ。長く走っていなかったからそんなにも体力が落ちているのか?可哀想に…。 ゆっくりでいい。ゆっくりでいいから本来の体力を一緒に取り戻そう。それにはとことん付き合ってやる…。という心配を胸にやはり気だるそうに歩くLapuと公園を後にした。数日後にはそんな心配がコッパミジンに吹き飛んでしまうことを我々は知らずにいた。 (つづく)→#007

Lapu / ボーダーコリー / 動物たち

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