STUDIO POOL—BLOG

’16

Aug

11

ホゴケン GO / 保護犬ボーダーコリー #007

BCLP_16

【 ホゴケン GO 】シーズン1_07

「センチメンタル・ゴジューニー」

日課になった朝散歩の草むらで軟式野球ボールを拾った。ボール遊びを試みようと投げてみたがまるで無関心である。犬というものはボールの様に逃げるような動きをするものに対し本能的に追いかける習性があると思っていたがそうではないらしい。興味を引こうと名を呼びながら何度も投げてみるもボールが弧を描いてバウンドした後コロコロと虚しく転がり、それを拾いに行く自分が居る。また投げる。拾いに行く…。これでは頭のおかしいオッサンの一人遊びである。Lapuはボールよりも草むらから放たれる様々な匂いに惹かれている様子でしきりにあちこちを嗅ぎまわっていた。

保護犬というものと初めて関わりを持ち、これまで考えたこともない想像をするようになった。もっぱら彼の以前の状況についてだが、どんな家庭でどんな飼われ方をしていたのか何度も想像する場面に出くわす。先述のボール遊びにしてもそうだが保護される前に躾や訓練でボールを使っていた場合、それはお勉強のためのツールであり遊び道具ではないと認識する犬もいるという。果たしてLapuもそうなのか?そもそもボールやディスクで遊んでもらっていたのか? 前の飼い主は優しい人だったか? 散歩はどうだったか?色んな事を教えてもらってたか? 時々そのことを思い出してるのか?…などと連想が膨らみセンチメンタルな感情さえ沸き起こる始末である。

Lapuの影響で犬が主役の映画を観た。色んな犬が出演(犬に演じている意識はないのだが)しているため、様々な犬種の様々な鳴き声がスピーカーを通じて部屋に響く。勿論 画面にもその犬たちが映っている。Lapuは上半身を起こしやや緊張した面持ちで聞き耳を立てていた。あるシーンで画面の中の犬が鳴きながら走り出したその時、ほとんどと言っていいほど声を出さないLapuが画面に向かって吠え、追いかける様にテレビに向かって突進した。同時に映画の中の犬は画面の中央から左へ捌け、見えなくなったのだがLapuはテレビの左の壁を必死に探しまわりしばらくしてからこちらを振り返り合点が行かぬという表情をした。Lapuの鼻をこすった跡がモニタの一部を曇らせていた。お前テレビを視たことがないのか? どこで寝ていたのだ? もしかして外で飼われていたのか?? 彼の以前の状況についてまた想像が膨らむのである。(つづく)→#008

Lapu / ボーダーコリー / 動物たち

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