STUDIO POOL—BLOG

’18

Feb

28

カツ丼

ピョンチャンオリンピックが終わった。
勝負の世界は厳しく美しいがこの度は「そだねー」のカーリング女子に癒やされた。
勝負の世界なのに微笑ましかった。
勝負といえば日本人はゲンを担いでトンカツを食べると聞くがホンマだろうか。
自分は勝負も何もなくトンカツやカツカレーやカツ丼が好きでよく食す。
起き抜けの枕元にカツ丼があれば完食できるほどに。
そしてカツ丼が好きになったその日のことを明確に憶えている。

あれは小6の頃だった。ある日曜日に友達Kと共に彼の父親の運転する車に揺られていた。
Kのおっちゃんは学習塾で事務の仕事をしていて、
塾のチラシのポスティングを手伝うため数キロ離れた大型団地が何棟も並ぶ場所に向かっていた。
朝8時、束になったチラシを抱え、
それはそれは沢山ある団地のポストに一枚一枚投函していく仕事だった。
チラシがなくなったら車へ取りに戻り、
新たな束を抱え団地に戻り投函する…という作業を4時間以上繰り返した。
昼になる頃はお腹と背中がくっつく程に空腹であった。
そして昼ご飯に連れて行かれた小さな大衆食堂でおっちゃんはカツ丼を頼んでくれた。
ジブリアニメの様に自分もKも言葉数も少なくかき込んでは頬張った。
驚くほどに美味かった。こんなに美味い丼モノを食べたのは初めてであった。
もちろん初めてのカツ丼ではなかったにせよ空腹は最高の調味料である…に加え、
汗水垂らした労働の後の空腹は魔法のスパイスであるという体験であった。
それからと言うもの入った店のメニューにカツ丼があればカツ丼である。

そう言えば今を去ること十数年前、清流に接する鮎の名所でおもむろにカツ丼を注文し、
同行したメンバー全員に情緒のかけらもないとヒンシュクを買い(店の人にも反対された)
無理やり鮎定食を食べさせられた思い出が蘇った。
勝負にカツより鮎み寄り。うりゃ!

#カツ丼

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