昨日其の壱

福島で川合さんと打ち合わせを済ませたのが15時15分。
次の九条での待ち合わせまで2時間弱。
どこか寄るには時間がないし電車移動は早く着きすぎる…
ということでテクテク歩いて移動することにした。
気候もよくて歩くには持ってこいのこの季節。
散策を兼ねて写真を撮りながらジグザグした。
二十代半ばに一人暮らしをしていた中之島の中洲にあったマンションは影も形もなくなっていたが、
よく使った小さな橋はあの頃のままであった。
この川を時々ボート部の学生が行き交う様子を、
当時同居してた猫のサスケとベランダから眺めていたのを思い出す。
廊下側の窓を開ければリーガロイヤルホテルがそびえ立つ
とても静かで居心地のよい小さな古いマンションだった。
隣人はピエール・ピシェトというフレンチカナディアンの外国人で
ひょんなキッカケで仲良くなり部屋でも外でもよく遊んだ。
当時英語がなんとなく話せる様になったのは
彼のゆっくりとした英語（母国語はフランス語なので英語モードになると急にスローモーになる）
のお陰である。歳も近くハンサムで自分にとって真に都合の良い無料英会話の先生であった。
ハンサムは関係ないけど。
嬉しかったのは『グリル キムラ』がまだ健在だったことだ。
当時お世話になったスタイリストさんのご実家で焼肉定食が美味しかったのを思い出す。
近いうちに食べに来よう！と気分よく歩き出したら前からクメイゴウくんが！
歩くとホンマにこういう奇遇がよく起こる。
5分ほど立ち話をしつつ再会を約束しつつ、徒歩再開。
しばらくするといつか徒歩で登ってアーチを制覇するつもりの
『せうわはし』が現れた。
因みに『せうわはし』は昭和橋の旧仮名使いである。
更に進むと気になってた中之島漁港の中之島みなと食堂にも出会え、
歩くことの良さをあらためて実感した次第である。
歩くの大好き どんどん行こう。

移動と景色