’14
Aug
6
春夏秋冬 イラスト
もう20年も前になるだろうか。
ある論語の先生に『春夏秋冬』の面白さを教わった。
季節は刻一刻と変化し続けるが、その順番は決して変わらないというものだった。
それからというものあらゆるシーンでその宇宙の法則が当てはまると思うようになった。
とりわけ人間関係を自分なりにこの考えに当てはめ、これまでを宇宙の法則に従い過ごしてきた。
誰とのどんな出会いも初めは春のように新鮮で暖かく、
意気投合した後にお互いが意識的に頻繁に会う夏がやってくる。
ふと気づくとそれまでの情熱的な時間が過ぎ、涼しい風が頬を撫でる秋の気配を感じる。
連絡を取り合うことも徐々に少なくなり時々どうしてるんだろうかと
想い出す程にまで距離や時間が空く。
しかし人間関係というのは面白いもので無理せず焦らず待ちさえすれば
先述通り必ず再び春がやって来る。
とても懐かしくある意味新鮮な付き合いが再開するのだ。
この法則を知ってから自分はある人と距離が出来ても、待ちさえすれば春が来ると信じ焦らなくなった。今なおお付き合いのある友人たちは全てそうだと言える。
学生時代の友は然り社会人になって出会った先輩や友人、後輩もこの法則に則り、
数ヶ月、数年、あるいは数十年経ってまた春が訪れ…
を繰り返し出会い直したとても有難い人たちである。