STUDIO POOL—BLOG

’17

Jul

18

保護犬 ボーダーコリー 一年

Lapu_170718

一年前の7月16日(土)我々は保護犬ボーダーコリーの面接に向かっていた。警察→保健所(殺処分待)→保護施設の経歴を持つその犬は、会うやいなや息子に心を緩す仕草を見せた。帰る頃にはかなりの異臭を放ちつつ不安気な上目遣いのそのボーダーコリーが車の後部シートに居た。経歴のせいか車に乗ること拒んだ彼を見たせいもあり、我ながら早まったのではないかという思いが強く、その犬と同じく自分も不安気な表情だったに違いない。自宅に向かうその足でクレート(犬小屋)、エサや水のトレーを購入し、到着後すぐさま彼を洗いに洗った。3回は洗った…らしい。洗浄は息子の役であったが何故そう決まったのかは覚えていない。多少は飼い犬の雰囲気が出たのを想い出す。保護犬の二週間に及ぶトライアル期間は翌日早朝からスタートした。

7月17日、日曜日であった。歴代の犬と同じくハワイ語、Lāpule(ラープレ/ハワイ語で日曜日の意)が名前の候補にあがり、略して「Lapu」と呼ぶことにした。大人しいものの初日から見事にクレート内で排泄の失敗をしてくれたので、トライアル期間の記念すべき作業は日曜の朝5時に彼とクレートを洗うことから始まった。散歩に出かけてもはしゃぐことも排泄もせず、自宅に戻り知らぬ間におしっこシートを外して事をなし、我々の用事を増やした。しかしながら彼は数日で散歩中に排泄を始めるようになり室内トイレでの成功を遂げ、知能の高さで我々をうならせた。トライアル期間は保護していることを公表できず、ゲストの皆さんにも気を遣わせる期間でもあった。そして彼は徐々に我々や友人にも心を開き、新たに付いた自分の名を覚え、一緒に遊ぶ仕草を見せ始めた。躾のあれこれや、ちょっとした芸を覚える早さも流石はボーダーコリーだけのことはある!と感じたあの頃が既に懐かしい。検診のため病院に連れて行ったところ、推定年齢は1歳半~2歳ということであった。散歩で聞かれる度にそう答えていた半年後、ひょんなことから実年齢が判明した。保護したときはまだ9ヶ月のそこそこの幼犬だったことを知った。衝撃であった。道理で…という半年前のあれこれが思い起こされた。

一年が経った今、保護した時の画像を見返すと幼さもあって心なしか強ばった表情に見える。今は随分気の抜けた表情を見せる様になった。だからと言って今の彼が心からリラックスしているのか、我々を100%家族だと思っているのかは知る由もないが、少なくともこちら側は100%どころではないほどに家族だと思っているのだ。わかったかラプ。うちに来てくれてありがとさん、もうどっか行くなよ。

#ボーダーコリー #保護犬 #bordercollie #rescueddog #adopteddog

Lapu / ボーダーコリー

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