簡単に考えても 難しい考えても あかん時はあかん。マッサン 安藤好子（江口のりこ）

NHK朝ドラのワンシーンの言葉がささった。
勤める会社の経営状態を心配する社員同士の会話。
『会社ってそんな簡単に潰れるんですか…？』という後輩に対し

『簡単に考えても 難しい考えても あかん時はあかん。あんたの恋愛と一緒。』

いかにも大阪人な気がした。
相手の放った言葉の一部をちょっと料理して会話そのものを美味しく仕上げる。
ややもすれば深刻になりそうな問題を言い回しひとつでサラッとカドを取ってしまう。
NHKと言えば、大河ドラマ『八重の桜』では
『ならぬことはならぬものです』というのがドラマで多用されてたが、
厳格なこの名台詞に比べ『あかん時はあかん。』という何とも諦めのよい
ヘタをすれば他人ごとに聞こえる様な台詞や『あかん』という響きに魅力を感じる。
難問に出くわした時に笑いで全てを軽減させる大阪人が
そうやって生きてきた何かが詰まっているのであろう。
こだわって硬くなるよりも、あかん時はあかん笑うて諦めるのも肝心やで…
という先人たちの知恵を活かして今日できること、
今日の普通のことをなるべく面白く料理してみよう。

料理 料理言うてたら腹減ってきた。

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