’14
Jun
16
父の一年
昨年 成人になったばかりのコセガレが父の日に贈ってくれたウィスキー。
世間のお父さん方同様、嬉しくて大事にちびちび飲んでいた。
ボトル半分くらいになった頃からちびちび度が増し、
もはやせこせこ飲みになり気づけば2割を残したまま月日が流れた。
2014年父の日。
無言かつ目配せで新たなウィスキーがテーブルにどんと置かれた。
父の日は翌年にもあることをすっかり忘れていた。
『父の日』は 父の一年であった。
父の日という意識が全く飛んでいたその日の朝 宅急便で小包が届いた。
差出人蘭にはコセガレと似た年齢の女子の名が記してある。
品名に『缶パン』と書かれてあり謎が深まりつつ開封。
シャレオツなシマシマパンツの缶詰であった。
パンツはさて置き、それが父の日の贈り物だとわかり大いに嬉しかった。
娘のいない自分には尚更のことである。
因みに我が誕生日は『パンツの日』である。