STUDIO POOL—BLOG

’14

Jan

19

河田久雄先生

年末の青天の霹靂「大瀧詠一師匠急逝」のニュースで 凹んだりピンとこなかったりのまま仕事中心の正月休みが明けたころ、ひとつのレターパックが届いた。なんと大滝詠一師匠「EACH TIME」のジャケットイラストレーションを描かれた河田久雄先生から突然のプレゼント『NIAGARA SONGBOOK 2』だった。河田先生による18点ものイラストレーションと大瀧師匠の楽曲の楽譜や歌詞がまとまった本である。丁寧にページをめくると河田先生のサインとメッセージが添えられていた。

以前からこの職業についた第一の理由に大瀧詠一師匠のレコジャケのイラストレーションやデザインがきっかけになったことはあちこちで発表している。10代の頃から漠然と憧れていた作家の先生とコミュニケーションが生まれるとは夢にも思わなかった…否、もしかしたら心の奥底でずっと夢見続けて来たことなのかもしれない。

大喜びでお礼のメッセージを送り、やり取りをしているうちに東京出張のタイミングでお会いしましょうというまさかの流れになり、ふと気がつけば河田先生と恵比寿で乾杯という図になっていた。お人柄は勿論、当時のエピソードを詳しく語っていただき興奮と感動とこれまでの憧憬がミックスされなんとも不思議な居心地だった。愉しい時間はあっという間に過ぎ、再会の約束を快諾していただき、耳の奥に残る河田先生の声やそのトーンを思い出しながら宿泊先のホテルに向かった。自分の頭の中は真冬にも関わらず爽やかなペパーミントカラーに染まり、顔は半ニヤケ顔だったに違いない。

Facebookで繋げてくれたシゲさん&ヒロちゃんに心から感謝しつつ。

アート / 人々

POPULAR

RECENT

ARCHIVE

CATEGORY