’10
Nov
30
フラ 胃捻転 緊急手術
■11月27日(土)夜
スタンダード・プードル 11歳(♀)のフラの様子がおかしいと連絡が入る。
家に戻ってみるとソワソワ落ち着かない様子で
ときどき小刻みに身体を震わせている。
雷の音を異常なまでに怖がるフラなので、遠くで雷が鳴っているのかも?
などと考えつつもやはりそれとも少し違う感じなので
救急夜間診療を受け付けているネオベッツVRセンターへ。
電話で「胃捻転になりやすい犬種」であることを知るが
そもそも胃捻転自体をよく理解しておらず、
イメージとしては一時的に胃が少しよじれ、時間と共に
自然に元に戻る程度のものだと思っていた。
診断後、レントゲン写真を見ながら獣医師の説明を受けて驚いた。
胃の上部が180度もねじれ、胃の横にくっついている脾臓までもがねじれており
部分的に血流が止まり壊死が始まっているかも知れず、
いますぐ処置、つまり切開して胃のねじれを戻し脾臓は取り除く必要があると!
点滴や注射を数種類打たれながら フラは手術室に運ばれて行った。
2時間半以上におよぶ手術。
日付も変わり かなり時間が経った頃、
手術を終えた獣医師から再び説明を受ける。
術前の険しく緊張感のある表情とは打って変わり
柔和で穏やかな医師の表情と共に手術が無事成功し、
一命を取り留めたことを知る。
一度 胃捻転になった犬は再発を繰り返す傾向にあるため、
胃を身体の内部に縫い付けるという手術も同時に行ったと。
ただし、数日は予断の許されない状態であることも告げられ
麻酔で眠っているフラを置いて病院を後にする。
■11月28日(日)夜
術後1日経ったフラに面会しに行く。
檻の中で息が荒くも力のない横たわったフラを
ガラス越しの別室から見る。
点滴を打たれている足首のテープやエリザベスカラーが
見る目には痛々しい。
余計な興奮を避けるためこの日はそのまま戻る。
■11月29日(月)夜
経過や数値に異常は見られません。
少しご飯も食べましたが、オシッコをしません…という連絡を
受けていたので心配しつつ病院に向かう。
檻から出されて診断室にいたフラはしっかりと立ちしっぽを振り、
身体をこすりつけて来た!
駐車場にある専用の砂場で二日分のオシッコも無事に放出。
車を見つけるやいなや早く乗って帰ろう!という仕草~回復ぶりに一安心。
残念ながら水曜日までは入院。
にしても、犬の胃捻転という突発的に起こる病気があることを知り、
放置しておくと数時間で死に至るというとても怖い病気だと認識した。
しかも胃捻転になった犬の50%は飼い主の処置の遅れで命を落としているとのこと。
犬を飼ってるみなさん(特に大型で胸骨の深い犬種)、
一度、「犬 胃捻転」で検索し目を通しておいたほうがいいかも知れません。